

皆様からお寄せいただいた、「20歳の成人祝いサプライズ体験談」をご紹介しています
二十歳の成人祝いサプライズ体験談1《家族旅行》
成人式が終わって父が迎えに来てくれたのですが、何故か母と弟もいました。
「どうかしたの?珍しい」というと、「ちょっと食事にでも行こうかと思って」と言われました。
振袖から早く解放されたいなあと思っていましたが、でも早く何か食べたいなという気持ちもありました。
とりあえず凄く眠かったので、「着くときに起こしてね」と言い、私は眠りに落ちました。
しばらくして弟に起こされて起き上がったとき、本当に驚きました。
どう見ても我が家に向かっているようには見えなかったのです。
「ここどこ!?」と聞いたところ、「今日は旅館に泊まるよ!」と母に言われました。
なんと、本当に久しぶりの家族旅行だったのです。
それと同時に私はがっかりしました。
何故かというと、旅館に向かうときの景色をほとんど楽しめなかったからです。
帰りは絶対に起きていようと心に決めました。
旅館の料理はとても美味しくて、これでもかというくらいいっぱい食べてしまいました。
温泉に入るのもほぼ初めてくらいだったので、湯づかれするくらいたくさん入ってしまいました。
実はこの旅館、私がずっと行きたいと言っていた旅館だったのです。
覚えてくれていたというのも嬉しかったし、実際こうやって連れてきてくれたというのも嬉しかったです。
まさか、こんなかたちで家族旅行の夢が叶うとは思ってもいませんでした。
嬉し過ぎて実は泣きそうになってしまったのですが、ここで泣いたら馬鹿にされると思い、耐えました。
旅館は本当に楽しくて、また来たいなと思いました。
何より、家族でこんな楽しい時間を過ごせているという事実が、たまらなく嬉しかったです。