畠山畠山

皆様からお寄せいただいた、「20歳の成人祝いサプライズ体験談」をご紹介しています

その段取りのうまさに、私は「大人」を感じました

私は大学1年の冬に、あるイベントで知り合った年上の女性と交際をはじめました。
当時、私は19歳、彼女は25歳のOLでした。
友達から「年上のOLとつきあうなんて、ラッキーすぎる」とうらやましがられたものです。
その年代の男子にとって年上女性はあこがれの存在。
しかも、彼女は一部上場企業に勤めるキャリアウーマンですから、下世話な話ですが、金銭的なメリットも小さくないのです。

さて、私の20歳の誕生日。
つきあってちょうど一年、二人で過ごす初めての私の誕生日のことです。

事前に彼女から、「お誕生日はちょっとしたパーティをしたいから、呼びたいお友達、5人ぐらい教えて」と言われました。

「さすが年上OL」と思った私は、特に親しい友人を5人ピックアップして彼女に伝えました。

そして、誕生日の数日前、彼女から、「当日はスーツ持ってきて。着てくるのはカジュアルな服でいいから」と言われました。

どういうことなのか、聞いても教えてくれません。
いぶかしく感じながらも、言われるままに、大学の入学式に着たスーツを持って、パーティ会場へ行きました。

パーティ会場といっても、「ちょっとグレードの高い居酒屋」です。
その気楽さが、私だけでなく、招いた友人たちにとってもうれしいセレクト。
また、彼女の知り合い女性も5人、パーティに参加してくれていました。
つまり彼女は、私たちの友人のために「合コン」の場を用意してくれたのです。

その心配りが、私にはなによりうれしく感じられました。
「居酒屋パーティ」は盛り上がり、最高の誕生会になりました。
しかし、彼女が用意してくれたサプライズは、そのパーティの後にあったのです。

パーティは8時でお開きになりました。
「もっと飲もうよ。カラオケも行きたいし」と私がいうと、友人たちは「あとは彼女と二人で過ごせよ」と、あっさり帰っていきました。

二人きりになると彼女は、「今日は、ホテルにお泊りしましょう。もう、用意してあるから」。
そして、タクシーに乗車、パーティ会場から車で15分ぐらいのところにある、高級シティホテルへ到着したのです。

彼女のサプライズプレゼントは、そのホテルでした。
それまで足を踏み入れたことのないような高級ホテルを、成人した私に経験させようというのが、彼女の考えたことだったのです。

さらに驚いたのが、彼女はパーティが始まる前にすでにホテルにチェックインしていたことです。
その段取りのうまさに、私は「大人」を感じました。

私たちは一旦部屋に入り、私がスーツに着替えてから、ホテルのラウンジへ。

そこで彼女と二人でシャンパンで乾杯。
その後、カクテルを飲みながら、「大人の時間」をゆっくり過ごしました。

あれ以上「大人」を実感させ、自覚させるプレゼントはなかったと、今でも思っています。

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