畠山畠山

皆様からお寄せいただいた、「ワインに関する感動ストーリー」をご紹介しています

私は以前、お酒を扱う仕事をしていました。
その時に出会ったお客様のお話です。

男性のお客様から受けた、心温まる相談

ある日、男性のお客様から、
「近々、奥さんのご両親が家に来るのですが、どのようにもてなしたらいいですか」
という相談を受けました。

お義父様はお酒が好きなので、何かよいお酒を準備しおく、ということだけが決まっているようでした。

私は何かヒントがないか、もう少し詳しく話しを聞いてみました。

お義父様は長野県のご出身で、今は故郷を離れて別の地域にお住まいということ。
当日の食事は家ですることになっていて、お肉が苦手なお母様のために、あっさりした料理にするということ。
お義父様は、普段焼酎を飲んでおられるのですが、最近ワインを飲む機会があり、そのときに飲んだワインが美味しかったと話していたこと。

これらのことから私はお客様に「ジャパンプレミアム岩垂原メルロ(長野県産のブドウを使用したワイン)」をご紹介しました。

理由は、普段は焼酎を好むお義父様が、ワインに興味を持たれているタイミングだったので、せっかくなら普段家ではお飲みにならないワインを飲んでもらいたいと思ったからです。

また、子供の頃は長野で過ごされていたお義父様ですが、今はほとんど行く機会がないようでしたので、同じ長野で育ったメルロを使ったワインが喜ばれるのではないかと考えてのことと、
お義母様も少しお酒を飲まれるそうなので、ワインに合う料理でおもてなしされてはどうですか?と合わせてお勧めしました。

すると、お客様に「そのワインが欲しい」といってもらえたので、仕入れて、無事お買い上げいただきました。

後日、そのお客様が来店してくださり、ご両親が来られた時の話を伺うことができました。

お義父様は、自分の生まれ故郷である長野県産のワインであることや、ワインに興味があるということを覚えてくれていたことなどの心遣いに、大変喜んでもらえたようでした。

また、「このワインを選んでくれた人にもお礼を伝えておいて欲しい」とおっしゃったそうです。

そのお言葉、大変嬉しかったです。

しかし大切なのは、選んだお酒が喜ばれたことではなく、お客様が奥さんのご両親を精一杯もてなしたいという気持ちがあってこそだと思います。

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