皆様からお寄せいただいた、「忘れられないサプライズ体験談」を紹介しています

これまでに味わった事のない幸せを感じました

美容専門学校の卒業式の日の話です。

私は卒業後、地方から上京して就職する事が決まっていました。

学校には指定された就職先が振り分けられていましたが、私にはどうしても行きたい場所が無く、単身で、あるお店の門を叩き採用してもらう事ができました。
その学校には200名程の生徒がいましたが、学校に背を向けて東京の店の内定を頂いてきたのは私だけでした。

そのため、周りの子達は同じ店同士でコミュニティができていて、私は他のまだ内定が決まっていない子達とおしゃべりする事しか出来ませんでした。

在学中に、同じお店で研修を行った仲間は、就職先決定をとても喜んでくれました。
就職が決まってからは、なんとなくいつもの友人たちと話が続かなかったりしていたので、喜んでくれた事に心から感謝しており、また驚きもありました。

もちろんいつも一緒に練習をしていた友達や、若い先生の中には、学校に逆らった事を良しとしない人もいました。

卒業式当日は、各就職先の店ごとに集まって、席が分けられていました。
皆そのお店で髪のセットをしてもらったりして、盛り上がっていました。

私は地元でお世話になった美容室でセットを行い、会場へ向かいました。
周りにはあまり知った子はいなくて早く帰りたくて泣いてしまいました。

しかし、その日は、私が幹事になって(美容専門学校ではない)友人のサプライズバーズデーパーティーを計画していたため、帰宅してからまた卒業式会場近くのお店まで行かなければなりませんでした。

とぼとぼと一人で帰って、急いで着替えてサプライズのケーキを他の友人と取りに行き、打ち上げ会場に行きました。

主役に見つからないようにお店の人にケーキを渡して、合図と共に持ってきてもらう事を伝えました。

時間が来て、全員で「ハッピーバースデー!!」と叫んで、クラッカーを鳴らして盛大に驚かせました。

彼女はとても驚いた様子で、とても喜んでくれました。

すると、その彼女から「おめでとー!!」と急に言われました。
私はあっけにとられてポカンとしていると、「サプライズのサプライズでしたー!!」と皆が声をかけてくれました。

地元に残らないのは私だけ、そして就職が決定した事のお祝いにと、友人をたくさん集めてくれていたのです。

かけ声と同時に後ろの扉から、たくさんの友人が現れました。
一人暮らしになる私の為にプレゼントや手紙をくれました。

私はこれまでに味わった事のない幸せを感じました。
その事は、昨日の事のように覚えています。

生まれ年ワインを購入できるお店はこちら