畠山畠山

皆様からお寄せいただいた、「還暦祝いサプライズ体験談」をご紹介しています

孫を抱いて、お祝いのケーキとお花と記念撮影をしました

母が還暦を迎えたのは4年前です。

実家は神奈川なのですが、私は母が還暦を迎える前に遠く北海道に嫁いでいました。
母の誕生日が元旦なので、年末の帰省時に母の還暦パーティーを企画しました。

私が出産した長女は両親にとって、初孫です。
遠方に住んでいるため、普段はなかなか逢えません。
帰省するだけで両親は大喜びです。

また、私が遠く北海道に嫁ぐことを最後まで反対していたのが母でした。
一人娘ということもあり、どうしても近くにいてほしかったようです。
私も、たくさん悩んで出した結論です。
私の選択によって、母に寂しい思いをさせることが辛かったです。
母の泣く姿を見て、本当に胸が締め付けられる思いでした。
そんなことがあってから、2年後に母は還暦を迎えました。

普段なかなか会うことができないので、自分のできる範囲で精一杯のお祝いをしてあげたいと思いました。
母の還暦を祝うために、コツコツ貯金もためました。
パーティー会場は、母の大好きな焼肉が食べれるお店と決めていました。

母が行ったことのない有名な高級焼き肉店を頑張って予約しました。
そして、お店の方に事情を話して、サプライズでお祝いの最後にデコレーションケーキと、ケーキ型のフラワーアレジメントを贈りたいと相談しました。
お店の方もこころよく協力してくれて、母がデザートを頼んだ時に持ってきてもらうことにしました。

パーティー当日まで、お店も内緒にしていました。
母をお店まで案内すると、『こんな高いお店じゃなくていいよ。』と遠慮がちでした。
還暦祝いなんだから、これぐらいのことはさせてほしいとお願いしてようやく入店してくれました。
焼肉が大好きな母は、とても喜んでくれました。
今まで、母の誕生日をこれだけ盛大にお祝いしたことはありません。
母の笑顔を見ているといくつになっても誕生日は楽しいもの、同時にいつも側にいてあげられないことが申し訳なく思えました。
孫を抱いて、楽しそうに食事をして、おしゃべりをしてとても楽しんでもらえました。

そして、いよいよサプライズです。
母がデザートを頼むと違うものが来ます。

母は、本当に驚いていました。
お店の方にもお祝いの言葉を頂くと、恥ずかしそうに笑っていました。
母のはにかんだ顔を見たのは初めてかもしれません。

孫を抱いて、お祝いのケーキとお花と記念撮影をしました。
とても、喜んでもらえて本当に頑張って企画してよかったと思います。
そして、最後に私から母に手紙を渡しました。

今まで言えなかった感謝の気持ちと、子供が出来てから母のありがたさが本当にわかったこと、何より遠くにいってしまったことを詫びる手紙です。
その場では読みませんでしたが、今も実家で大切に手紙を保管してくれています。
私も母の還暦祝いをしたことで、普段言えないことを素直に伝えることが出来て、よかったです。

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