畠山畠山

皆様からお寄せいただいた、「ワインに関する感動ストーリー」をご紹介しています

私は以前、お酒に関わる仕事をしていたことがありました。
これはあるお客様から受けた、お酒の相談の話です。

彼女のためにお酒を選ぶ、かわいらしい若い男性客

お店の常連さんで若い男性のお客様がいました。
そのお客様には長くお付き合いをされている彼女がいました。
彼女の誕生日のときには、いつもスパークリングワインの「カフェドパリ」を一緒に飲んでいました。

カフェドパリを選んでいる理由は、2人ともお酒は好きですがあまり詳しくなく、若い人たちにはスパークリングワインといえばカフェドパリという強い印象があったからのようでした。

しかし、付き合って数年が経ったので、今回は違うものでいいお酒があれば教えて欲しいとお客様から相談を受けました。

本音を聞くと、「彼女にいい格好がしたい」という事でした。
私も男ですのでなんとなくわかります。

そこで私は、ドメーヌ・カーネロス・ブリュットのロゼをオススメしました。
いつもはカフェドパリを飲まれているので、フルーティーな味わいの物が好まれるだろうと思いました。

また、大人の仲間入りをしたいお二人にはエレガントな印象のあるデザインのボトルがいいと考え、ロゼを選んだピンク色が可愛いからです。

私はこのエレガントな見た目とピンク色の可愛らしさにお二人の姿を重ねました。

この内容をお客様に伝えると、

「そのスパークリングワインが欲しい!」

と言ってもらえましたので、仕入れておくことになりました。

後日、お客様に誕生日の話を聞くと、彼女にスパークリングワインに2人の姿を重ねたという話をすると、すごく喜んでくれたそうです。

ただ、その話は私がした話だとは言わず、私が出したいくつかの候補の中から自分が選んだことになっているようでした。

そして、このことは彼女に内緒にしておいて欲しいとお客様に口止めされてしまいました。
私も男なのでその気持ちはよくわかります。
口止め料として、来年もまたお酒を買ってくれるよう約束をしました。(笑)

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