畠山畠山

皆様からお寄せいただいた、「ワインに関する感動ストーリー」をご紹介しています

当時、私は同じ会社の上司とお付き合いをしていました。
そのときの話です。

旅行先のワイナリーで飲んだ、とてもおいしいワイン

お付き合いの当初は、仕事帰りに飲みに行ったり、お祭りに行ったり、普通のデートを重ねていましたが、どんどん仲良くなっていくにつれ、どこかに泊まる事も増えていきました。

とにかく少しでも一緒にいたかったからです。

ある夏のこと。

二人で旅行中、ワイナリーに足を運びました。

私たちは、とてもワイン好きだったので、そこで試飲をして一番おいしいワインを買って、その夜ホテルで一本あけました。

そのワイナリーはワインのネット販売をしていないということで、

「このワインとても美味しいけど、もう飲む機会がないかもしれないね。」
と、二人で話をしていました。

その旅行では予定をいっぱい立てており、もう一度そのワイナリーに立ち寄る時間はありませんでした。

もうあのワインを飲めないんだと思うと残念でした。

彼から初めてのサプライズ

楽しい旅行は終わり、夏も終わり、冬が来て、私の誕生日がきました。

その日は平日でしたが、

「仕事が何時に終わってもいいから、少しでも一緒に過ごそう。」

といってくれていたので、仕事が終わってから彼と会うことになりました。

彼はサプライズというものが苦手で、私の誕生日も、

「サプライズはしないよ。その代わりに一緒に好きなプレゼントを買いに行って、誕生日は一緒に過ごそう。その時にプレゼントも渡すよ。」

といっていました。

仕事も終わり二人で会う時間。

一緒に買いに行ったプレゼントを貰って、とても幸せな気持ちでした。

そして食事をしながら二人の時間を楽しんでいたとき、彼が突然、テーブルの下からそっとワインボトルを出してきました!

しかもそのワインは、夏の旅行のときに飲んだワインだったのです!

私は、「これ・・・!」と驚きました。

詳しく聞くと、休みの日に往復6時間もかけてこの日のために、あのワイナリーまで買いに行ってくれたというのです。

彼から初めてのサプライズでした。

二人で思い出のワインを飲んで、とても嬉しい誕生日になりました。

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