畠山畠山

皆様からお寄せいただいた、「ワインに関する感動ストーリー」をご紹介しています

私は、以前ソムリエの女性とお付き合いをしている時期がありました。

ソムリエの彼女がしてくれた、サプライズプレゼント

彼女の家には、とにかくワインやワインに関するものが沢山ありました。

それまで、私はあまりワインに興味がなかったのですが、彼女の飲み比べに付き合ったりしているうちに好きになりました。

彼女は、お店に食事に行くと、料理がワインに合うと直ぐにメモを取るのです。

その料理に使われている香辛料や調味料をメモに取り、その味を記憶しているのです。

お店の方がその様子を見て、興味を持ったのか、そのメモが合っているのかを

「答え合わせしましょう」と言って確認してくれたことがありました。

サービスの人がシェフのもとにそれを持って行き、確認して戻って来ると、

「パーフェクトです!」と言われたこともあります。

「ソムリエの方ですよね?」と直ぐにバレていましたが、その時にソムリエの舌には本当に驚かされました。

私が、ある高級なレストランで生ハムを注文し食べると、とんでもなく美味しかったので、

「こんな生ハムがあるとは!」と言うと彼女は

「生ハム好きなんだ~」と言って、

「それならこの何倍も美味しい生ハムを今度食べようね!」

と言いました。

私は、これ以上の生ハムなんてあるのかな?と思いました。

そんな出来事も忘れていたのですが、私の誕生日に突然それが現実のものになりました。

滅多にお目に掛かることのできないワインと肉の塊が彼女の家のダイニングテーブルに出されました。

この肉の塊はいったい何だろ?と思い彼女に聞きました。

「最上級の生ハムを塊で手に入れてきたから、好きなだけ思いっきり食べよう!」

彼女は満面の笑みで言いました。

ワインを飲みながら、その生ハムを食べると、もう今までの生ハムの概念が完全に崩れるほどの美味しさでした。

私は、凄いお金を使わせたと思い心配になり、

「これものすごい値段するんじゃない?」と聞くと、

「値段というよりも普通では出回らない物だから、色々なコネで手に入れることが出来たから、そういう価値があるものかな」と言われ、

ソムリエの彼女でさえ、相当手に入れるのに苦労した生ハムだったらしく、その気持ちに心の底から感謝し、凄く感動したサプライズでした。

今でもハッキリと鮮明に記憶に残っている、一番感動した出来事です。

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