畠山畠山

皆様からお寄せいただいた、「ワインに関する感動ストーリー」をご紹介しています

私はお酒に関わる仕事をしていたことがありました。
当時のお客様からの相談の話です。

お酒が飲めない奥様へ、とっておきのワインを

ある日、奥様がアルコール過敏症だというお客様が来られました。

奥様はアトピーの症状もあり、お酒をたくさん飲むと長時間に渡って痒みが続くそうです。

健康な人でもお酒を飲むと血行がよくなるので少し体に痒みを感じることがありますが、しばらくすると落ち着きます。

しかし、アトピーなどの症状がある場合は、アルコールに対して過敏に反応してしまい、痒みが強くなることもあります。

奥様はもともとお酒に強い方ではないので、お酒が飲めなくても平気だそうです。

しかし、周囲の友人はお酒を飲む方が多いようで、奥様は周囲が楽しそうにお酒を飲んでいる場で、自分だけお酒が飲めないと言って空気を乱してしまうことを気にしているそうでした。

お酒が体に合わないのだから仕方がないとみんな思ってくれているのですが、そう言われても奥様は場の空気を気にしてしまいます。

いつも奥様は、乾杯のときに一口だけお酒を飲んで、その後はいつまでも中身の減らないお酒を持ってお酒を飲んでいるフリをしているそうです。

ノンアルコールの缶チューハイにも挑戦されたそうですが、お気に召さないようでした。

そこで私は、みんなと一緒に楽しいお酒の雰囲気を味わってもらいたいと思い、ノンアルコールのワインである「カツヌマグレープ ルージュ」をお勧めしました。

ノンアルコールなのでもちろん体には影響が出ません。

また、ボトルからグラスに注ぐという行為はお酒の場に馴染むことができます。

お客様に勧めたところ、そのノンアルコールのワインが欲しいと言ってもらえました。

後日、お客様に話しを伺うと、ノンアルコールのワインよりも旦那さんが気を利かしてくれたことに喜んでくれたそうです。

その後、お酒を飲む機会があったときは、奥様はそのワインを飲むようになったそうです。

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