畠山畠山

皆様からお寄せいただいた、「還暦祝いサプライズ体験談」をご紹介しています

子育てに家事に仕事に父親代わりに、と長年に渡って私達にしてくれた事の凄さ

女手一つで私と弟を育ててくれた母も還暦を迎える事となりました。

19才で私を産んでいるので、中学高校の頃はよく「姉妹みたいだね」と言われるほど見た目の若々しい母。
そんな母が60才になるんだという事が、娘ながらにして少し信じられないような気もしていました。
母が、子育てに家事に仕事に父親代わりに、と長年に渡って私達にしてくれた事の凄さを、私自身も結婚し家族をもつ身となった今、あらためて感じています。

なので還暦のお祝いは是非盛大に開きたいと思っていたのですが、母は自分の誕生日パーティーや、仕事での昇進祝いなども照れ臭くて勘弁して欲しいというタイプだったので、還暦のお祝いをしたいと申し出た時も最初は断られました。

しかし私が
「もうお祝いプランのある温泉ホテルを予約してしまっているから」
「弟夫婦も仕事を休んで飛行機でやってくるようになっているから」
というと、母も最後には納得してくれ、どうにか当日を迎える事が出来ました。

実は私と弟には、還暦のお祝いの他にもう一つ、母にしてあげたかった事があったのです。

実は母は数年前に再婚したのですが、私達兄弟に遠慮をして結婚指輪すら買っていません。

そこで私達は、還暦のお祝いと一緒に2人の結婚のお祝いもしてあげたいと思っていたのです。

母の再婚相手の方にももちろん、「母の還暦のお祝いを一緒にしましょう」と言って誘い、結婚のお祝いについては一切触れませんでした。

なので、サプライズは母だけではなく母の再婚相手も一緒に、といった感じで行いました。

肝心のサプライズの内容は次の通りです。
還暦祝いのプランに入っていたフランス料理のコースを食べている時、ホテルの方にお願いして食事後に撮る還暦用の赤いちゃんちゃんこと帽子を2人分用意してもらい、一年遅れではありますが母の再婚相手にも一緒に還暦のお祝いをさせて貰いました。
また、食事とは別に大きなケーキを用意し、それを母と2人でカットをしてもらったのです。

「結婚式みたいだね」

と2人が喜んでくれた顔が今でも忘れられません。

あれから一年が経ちましたが、母はあの時に撮った2人で赤いちゃんちゃんこを着て映っている写真を
「娘と息子が結婚式をしてくれたのよ」
と友人に自慢しているそうです。

通常の還暦のお祝いとは少し違いますが、60才になった母には私達を育てる事で精一杯で味わえなかった楽しい時間を、これから先ずっと過ごして欲しいと思っています。

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