ヴィンテージって?

“ヴィンテージ”といえば、今ではファッションから楽器まで、入手困難な、年代を経た高級品について使う言葉になっています。

しかしその前段階としては当たり年のワインを指す言葉でした。
本来はワインの収穫からボトル詰めまでの一連のプロセスを指す単語、ラテン語の語源まで遡れば、「ブドウの収穫」のことでした。
そこから、同一年に一定の区域から収穫されたぶどうのみを使って醸造されるワイン、また、そのワインに使われたぶどうの収穫年を指すようになりました。
現在ではさらに意味が派生し、「良い年、時代」に生産され、長い年月を掛けて今も残る「年代物」という意味でも使用されます。

ワインはビールや蒸留酒とは異なり、原料のブドウの出来によって、味に大きな影響を受けます。

各シャトーの自然条件やブドウの品種によって味の個性は異なりますが、ブドウの出来上がりに大きく影響を与える要素の1つ、その年の天候の具合によって、生産地ごとによってだいたい当たり年と難しかった年は共通しています。

たとえば、1983年、1991年などは、世界中の多くの産地が苦労をした年でした。
(もちろん例外は多くあります。決してこの年の全てのワインが不出来だということではありません。)

ヴィンテージワインの何が良いの?

ヴィンテージワインの良さは希少性などではなく、その味わいにあります。
ワインは瓶の中でも熟成し、年月を経ることでワインはより複雑で奥行のある香り、味わいへと変化しています。
果実香に加えて、香辛料、皮製品、葉巻などより複雑な香がたち、若いころは強かった酸味、渋味が落着き、まろやかでソフトな味わいに。
まるで人間が成長するように、ワインもその瓶の中で成長を続けているのです。
あなたと同じ年月を経て成長したワインの味を、どうぞお楽しみください。

ワインと一緒に昔を思い返す楽しみ

たとえば、1991年フランスでは春に霜害があり、収穫時にも悪天候に何度か襲われて、美味しいワインを守るために、各生産者が試練を受けた年です。

もう20年以上も前のことですが、この年はどんな年だったでしょう。

読者のなかには、まだ生まれていなかった方もいるかもしれませんね。

海外ではソ連がリトアニアに軍事介入して、独立問題が長引きました。

スロベニアとクロアチアがユーゴスラビアからの独立宣言をして、10日間の戦争に発展しました。

年末には、ゴルバチョフ大統領が辞任し、ソ連が崩壊しました。

日本では都庁が新宿に引っ越し、横綱千代の富士が現在の貴乃花親方に敗れて引退を決め、雲仙普賢岳の火砕流で多く方が犠牲になりました。

普段はあまり思い返すこともありませんが、こうして当時の出来事を書き出すだけで、そういえば、あの時自分はこう思ったな、何々をしていたな、と目の前に1991年がうっすらと蘇ってくる気がします。

記念年ワインのサプライズプレゼント

あなたの大切な方、お父様やお母様にも、思い出のある年をもう一度振り返ってみる楽しさをプレゼントされてはいかがでしょうか。

ご両親の誕生年でも、結婚された年でも、あなた自身が産まれた年でも素敵だと思います。

きっとその年も、世界にも、お父様やお母様にもいろいろな出来事があったと思います。

プレゼントするワインも、確かにその年に生まれて、フランスか、イタリア、世界のどこかのワイナリーから、その世の中を見ていました。

大切な人が、大切な年をもう一度懐かしく思い出せるように、ぜひ記念年のヴィンテージワインで、特別な日をお祝いしてみてはいかがでしょうか。

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