畠山畠山

皆様からお寄せいただいた、「ワインに関する感動ストーリー」をご紹介しています

私は以前、海外で営業の仕事をしていたことがありました。

海外勤務中に出会った、優しい日本人社長

20代の半ばの頃だったので、若い女の子が営業に来るとなれば、クライアントであるおじさんたちは、それだけで喜んでくれます。

そして私は、自分で言うのもなんですが、仕事をささっとこなすことができましたし、明るく誰とでも打ち解けやすい性格なので、結構ウケがよかったのです。

そんなクライアントの1人は、ある有名企業の日本人社長さんです。

その会社の営業を担当していた私のことを、気に入ってくれていたようでした。

彼が日本へ出張に行ったり、一時帰国した際には、かなりの量の日本食だったり、お土産を持って帰ってきてくださりました。

そんな人でしたから、よく食事にも連れて行っていただきました。

彼は単身で、日本から遠い異国の地まで来ているということもあって、話し相手が欲しかったのでしょう。

私は、その代わりにおいしいご飯とお酒が飲めるのと、彼と話していて面白かったり、勉強になったりしたので、このチャンスはすごくおいしかったのです。

そんなある日、彼のアメリカ出張が終わり、帰ってきたその週末に会おうということになりました。

すると、

「あなたにね、プレゼントがあるんだよ」

といいながら渡してくださったのはなんと、幻のオーパス・ワン(アメリカ大陸で最高峰ワイン)でした。

社長さんのおかげでワインのことを色々勉強もらっていたのですが、オーパス・ワンはもちろん知っており、いただいたときはビックリして声が出なかったです。

しかも、ブドウが豊作で美味しい年、2003年の物です。

一緒に飲んだのですが、蓋を開けた時からもういつもとは色のつき方が違いますし、香りも香ばしく、グラスに注いだ時の姿も美しく、もちろん味も最高で、これには感動しました。

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