皆様からお寄せいただいた、「ワインに関する感動ストーリー」をご紹介しています
私の親戚には、プレゼントをもらうことがあまり好きではないという人がいます。
お祝いの日、食事が豪勢になるというのは嬉しいそうなのですが、あらためてプレゼントをもらうのがあまり好きではないというか、どうやら照れくさくて苦手だそうです。
そういう性格を家族もわかっていて、しばらくプレゼントというものを渡さないでいました。
プレゼントをもらうのが苦手な人
誕生日などは、プレゼントの代わりに食事を豪華に、という感じだったみたいですが、あるとき出したワインが凄く気に入ったらしいのです。
「これ美味しいな」
といいながら結構飲んだらしいのですが、そこにいた人のほとんどが、来年はこれだ!と思ったそうです。
何度もいますが、プレゼントをもらうのが苦手な人です。
ですが、このワインがプレゼントならいけるのでは、とみんな思ったということでしょう。
もちろん、本人が来年までこのワインのことを覚えているかどうかはわかりません。
ですが、賭けようと思ったのです。
そして翌年の誕生日、プレゼントといって例のワインを渡すと、ん?という顔をしたそうです。
何故ワインなのかと思ったのでしょう。
それに、プレゼントは嫌だと言っていたにも関わらずもらったわけですから、複雑な表情にもなったそうです。
ですが、
「せっかくもらったので、飲んでみたらすごく美味しくて、もらってよかった」
と、ぼそっと言ったとのことです。
そして、去年このワインを飲んだことも思い出したそうです。
それ以降、プレゼントを素直に受け取るようになったと聞きました。
お孫さんもかなり嬉しかったようで、これでやっとプレゼントが渡せるといったら、
「今までごめんね、これからはちゃんともらうね」
といい、その一言で、その場の雰囲気がほっこりとしたようです。
プレゼントをもらう時の照れくささというのは、わからないわけではないですが、やはり自分の事を想いプレゼントをくれる人がいるのなら、素直に受け取る心遣いも必要なのかなと思いました。
とにかく、ワインのプレゼントが成功してよかったです。